【毛筆お手本】「御玉杓子」を毛筆で書こう!教室で人気の書道お手本

1. はじめに

こんにちは!上尾市の書道教室「もじもじ」のかどいです✏️

「おたまじゃくし」って、こんな漢字で書くんですね!読者の皆さんはご存知でしたか?

先日、4年生の男の子が「おたまじゃくしを漢字で書いてみたい!」と言ってくれました。かわいい響きの言葉なのに、難しそうな漢字になるのがかっこいい!というのが理由だったようです。

そのリクエストを受けて、私は「御玉杓子」というお手本を書きました。(勿論、漢字はしっかり調べました(笑))

すると、その後のクラスで別の生徒さんがそのお手本を見て「なんて読むの?」と興味津々✨!せっかくなので、私はクイズを出してみました。「この字、なんて読むと思う〜??」

ヒント① 生き物。ヒント② 「子」は「し」と読む。子どもたちが一生懸命に考えながら、いろんな答えを出してくれるのがとても面白かったです。

さて、今回はそんな「御玉杓子」について、意味や書き方のポイントをお伝えします!

2. 「御玉杓子」の意味と読み方

「御玉杓子」は「おたまじゃくし」と読みます。

「おたまじゃくし」は、カエルの子どもですね。では、どうしてこのような漢字になるのでしょうか?

  • 「御玉」…「玉」は丸い形を表し、「御」がつくことで丁寧な表現になります。
  • 「杓子」…「杓子(しゃくし)」は、おたまのような柄のついた器のこと。

つまり、「御玉杓子」は “まるくて、おたまのような形をしたもの” を指し、おたまじゃくしの姿からこの漢字が使われるようになったのです。

子どもたちにこの説明をすると、「なるほど!」「たしかに、形が似てる!」と納得していました。

「御」:左中右のバランスを意識

「御」は、左の「彳(ぎょうにんべん)」、中央と右の部分の「卸」のバランスが重要です。

  • ぎょうにんべんは、1画目と2画目の方向の違いに気をつけましょう
  • 右側の「卸」の部分は、縦にすっきり並ぶよう意識するときれいに見えます。

「玉」:大きさや形を意識

  • 「玉」は、シンプルな形なので、筆の入りと終わりを意識すると美しくなります。
  • 「御」や「杓」と比べて画数が少ないので小さめに、縦に長い字になりすぎないようにしましょう。

「杓」:はねの動きをしっかり

  • 木偏(きへん)と旁(つくり)のバランスを意識しましょう。
  • 「杓」は、縦画の最後の「はね」がポイントです。
  • しっかりとはねることで、字にメリハリが出ます。

「子」:脚を長く見せ

  • 「子」は、横線から下の部分が長く見えると全体の印象が整います。
  • 3画目の横線は、1・2画目の交わる部分のすぐ下に来るように書きましょう。

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普段ひらがなで書いているものも、こうして毛筆で漢字を使って書いてみると、その形や成り立ちの面白さに気づきます。

今回の練習では、「御」のバランス、「玉」の大きさ、「杓」のはね、「子」の脚の長さ など、それぞれの字のポイントを意識しました。どれも書きごたえのある漢字ですね。

生徒たちも「なんて読むの?」と興味を持ちながら取り組んでくれました。こうした言葉との出会いが、書道の楽しさにつながると嬉しいです。