「いつ何をやるの?」にお答えします|上尾市のお習字教室もじもじの1年の流れ

こんにちは。上尾市のお習字教室✏︎もじもじのかどいです。

今日は、もじもじの1年間の流れについてお話ししてみたいと思います。

保護者の方から「どんなふうに進んでいくんですか?」「年間でどんなイベントがありますか?」といったご質問をいただくことがあります。実際、初めて習字に通わせるときは、「いつから書き初め練習するの?」と、わからないことも多いですよね。

そんなとき、あらかじめ1年の流れを知っていれば、お子さんの成長の節目や心の準備にもつながるはず。今回は、1年間のおおまかなスケジュールと、それぞれの時期に大切にしていることについて、私の想いも交えながらご紹介してみようと思います。

🌸【1学期】— 新しいスタートと硬筆の充実(4〜6月)

新学年の漢字練習スタート

4月、新しい学年の始まりです。小学校では、1・2年生はかきかた(硬筆)、3年生以上は毛筆の授業が始まります。もじもじでも、それぞれの学年に合わせた漢字の練習をスタート。漢字の持つ意味など丁寧に説明していきます。

埼玉県硬筆展覧会に向けて

そして、GW明けからは「埼玉県硬筆展覧会」の練習に入ります。この展覧会は、全学年が対象で、丁寧に・正確に書く力をじっくり育てる機会。6月第1週の学校での清書本番に向けて、子どもたち一人ひとりの書き方や癖と向き合っていきます。

親御さんからは「漢字ドリルを丁寧に書くようになりました」「漢字の意味を教えてくれました」といった声をいただくことも。1学期は、基本を丁寧に整える大切な時期です。


🌻【夏休み・2学期】— 夏休み自由課題と書き初め練習の季節(7月〜12月)

夏休みは自由課題作品にじっくり取り組む

7月中旬から夏休みに入ると、もじもじでは「JA書道コンクール」や「下水道の日コンクール」に向けた練習が始まります。どちらも学校の夏休み自由課題として取り組むご家庭が多く、毛筆の半紙作品にじっくり向き合う良い機会です。

普段のレッスン時間は変わりませんが、夏休みという余裕のある時期だからこそ、子どもたちが自由課題に丁寧に取り組めるのは、よい点だなと感じています。課題の文字は学年ごとに決まっていますが、「代表になりたい!」「金賞を目指したい!」と目を輝かせながら練習する子もいます。

書き初め練習スタート(11月〜)

そして、11月中旬頃からは「埼玉県書き初め展覧会」に向けた練習が始まります。学校では冬休みの宿題として課されることが多い書き初めですが、もじもじでは少し早めに取りかかり、筆運びやバランスをじっくり整えていきます。

「いつから書き初め練習するの?」というご質問をいただくことがありますが、秋の深まる頃から冬休みにかけてが本番の準備期間。寒くなる季節の中で、静かに筆を運ぶ時間は、子どもたちの集中力や内面の成長を感じられる大切なひとときです。


❄️【3学期】— 書き初めの仕上げと、また新しい1年へ(1月〜3月)

新年書き初め会(1月2日)

年が明けてすぐ、もじもじでは毎年「新年書き初め会」を開いています。この会では、埼玉県書き初め展覧会の課題とは違って、「今年の干支を書いたよ」「飼っている猫の名前書く!」と、それぞれが自由に書きたい言葉を選びます。

指導の時間ではありませんが、こうして1年の“かきはじめ”をもじもじで楽しんでくれることが、私にとっても何よりうれしいことです。

書き初め本番とその後のふだんの練習

学校では冬休みの宿題として出されていた「書き初め清書本番」が始まります。1月の初回レッスンでは、「もう一度、最後の確認をしたい」と希望する子もいて、教室は自然と引き締まった雰囲気に。

清書が終わると、ふだんの練習に戻ります。イベントや展覧会のないこの時期は、文字と静かに向き合う落ち着いた時間。教室の空気もどこかゆったりとして、子どもたちの言葉や表情にも余裕が生まれてくるように感じます。

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このように、もじもじの1年間は、学校生活とリンクしながら、それぞれの時期に合った課題や取り組みを進めています。

「習い事」と聞くと、つい成果や上達ばかりに目がいきがちですが、実際には、季節ごとに違うテーマに出会い、すこしずつ興味を広げていくプロセスが何より大切なのではないかと思っています。

始まりの春に硬筆の集中した練習。夏には自由課題でちょっと特別な作品に挑戦し、秋から冬には大きな紙に向き合う静かな時間。そんなふうに、子どもたちは1年を通して、すこしずつ書くことや言葉の面白さを感じとっていきます。

すべての時期を完璧にこなす必要はありません。体調や気分によって、波があるのも自然なこと。けれど「1年間の流れがわかっている」と、保護者の方も無理なく続けやすくなるはずです。

もし「次にどんなことをやるのかな?」「うちの子はついていけるかな?」と不安になることがあれば、いつでもお気軽にお声がけください。もじもじは、そんなふうに“ゆるやかに、でもしっかり”子どもたちと歩んでいける場所でありたいと思っています。