こんにちは。上尾市のお習字教室✏︎もじもじのかどいです。
習い事を始めてしばらくすると、子どもが急に「もう行きたくない」「やめたい」と言い出すことがあります。楽しく通っていたのにどうして?と戸惑う親御さんも多いのではないでしょうか。
私自身、子どもが低学年だった頃に「今日は行きたくない」と言われたことがあります。理由もよくわからず、どう受け止めていいか悩んだのを覚えています。
習字教室を開いて12年、多くのご家庭で「行きたくない」の波が訪れるのを見てきました。習字に限らず、どんな習い事でも“イヤになる瞬間”はあるのだと思います。
今回は、習い事と子どもの「イヤ」の気持ちにどう向き合うかを、親・先生・地域の立場から一緒に考えてみたいと思います。
習い事に「イヤ」の波が来るのは自然なこと
習い事をしていると、どんな子にも「行きたくない」「やめたい」という波が訪れることがあります。
小さい頃のうちの子も、スイミングに通っていた時期に、「行きたくない」と言い出しました。体調を崩して振替になった回で、いつもの曜日と違い、まわりは知らない子ばかりだったのです。
「知らない子ばっかりだからイヤ、コーチも知らない」――それが理由でした。 大人から見ると「そんなことで?」と思ってしまうような出来事でも、子どもにとっては安心感が崩れるきっかけになることがあります。
私の教室でも、似たようなことがありました。 同じ時間に通っていたお友達が別のクラスに変わってしまったことで、教室に知っている子がいなくなり、張り合いがなくなって「なんだかつまらない」と感じるようになった子がいたんです。
字を書く技術だけでなく、子ども同士の関わりやちょっとしたやりとりの中にも、学びやモチベーションがある――そんなことを改めて実感しました。
習い事がイヤになるのは、内容が難しいからとは限りません。子どもにとっての「ちょっとした変化」が、気持ちに影響することは思った以上に多いものです。 だからこそ、「やめたい」と言われたときに、親が焦る必要はないのかもしれません。
「本当にやめたいの?」親ができる、関わり方の工夫
子どもに「もう行きたくない」と言われたとき、親としてどう反応すればいいのか、戸惑う方は多いと思います。 すぐに「やめようか」と言っていいのか、それとも「行きなさい」と背中を押したほうがいいのか。どちらを選んでも、モヤモヤが残ることってありますよね。
でも私は、どちらかの答えをすぐに出さなくてもいいと思っています。 まずは「そう思ったんだね」と、子どもの気持ちを受け止めるところから始めていいのではないでしょうか。
習字教室でも、親御さんから「最近、子どもが『やめたい』と言っていて…」とご相談を受けることがあります。よく話を聞いてみると、「友達が別のクラスに移ってしまい、一緒に通う楽しみがなくなった」「最近、上手く書けないのが悔しい」など、子どもなりの気持ちの理由が見えてくることもあります。
親としてできるのは、「どうしてそう思ったのか」を焦らずに聞いてみること。 そのとき大事なのは、「やめる」「続ける」の判断を急がないことだと感じています。
一度休んでみたり、様子を見ながら話を続けたりしているうちに、子どもが「やっぱり行きたい」と言ってくることもあります。 実際、ある親御さんは「“また行きたい”って、自分から言い出すまで待ってみたんです」と教えてくれました。とても勇気のいる関わり方だと思いましたが、その子は本当にまた元気に通ってくれるようになりました。
子どもにとって習い事は、学ぶ場であると同時に、「自分で決める練習の場」でもあると思います。 だからこそ、親が“すぐに決めなくていい”というスタンスでいることは、子どもにとって大きな安心になるのではないでしょうか。
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習い事イヤは「育ちのサイン」かもしれない
子どもが「もう行きたくない」と言ったとき、それは一見ネガティブな言葉に思えるかもしれません。でも私は、それを「気持ちを表現する力が育ってきたサイン」だと受けとるようにしています。
子どもは、小さな変化に敏感です。教室の雰囲気、まわりの友達、思うようにできないもどかしさ――そうしたことが重なると、「イヤ」という形で心のサインが出ることがあります。
そんなときに、すぐに「やめたほうがいい」「頑張らせたほうがいい」と判断するのではなく、まずは少し立ち止まって、子どもの気持ちを一緒に見つめる時間をとってみる。 それが、親にできる何よりのサポートなのかもしれません。
習い事は「続けたかどうか」よりも、「どんなふうに関わったか」が、子どもにとって記憶に残ると私は感じています。 行きたくないときがあっても大丈夫。気持ちが揺れる経験も、その先に自分で選び直す力も、きっと子どもの成長につながっていきます。

こんにちは!ブログにお越しくださりありがとうございます。
埼玉県上尾市で「もじもじ」というお習字教室を運営しています。
「うちの子、もっときれいな字を書けたらいいのにな」
「子どもの時期に、習い事で自信をつけさせてあげたい」
――そんな親御さんの思いに寄り添いたい。これが、私がこの教室を始めた理由のひとつです。
実は私、中学校の教員として子どもに教えていた経験があります。
子どもたちの書写の授業に携わる中で、字を思うように書けるようになる楽しさや、学びを通じて得られる喜びをもっと深く多くの子どもに伝えたいと思うようになりました。
特別才能があるわけではない私が、社会人になってから本格的に書道を学び始め、2025年で教室は12年目を迎えます。
教室のロゴに描いた色とりどりの◯は、それぞれ違う色を持つ子どもたちの個性を表しています。
一見同じように見えても、よく見ると違う。それは、子どもたち一人ひとりが持つ「その子らしさ」と同じです。
通ってくれる子どもたちが、学ぶことを楽しみながら成長していける場にしたい。
そのために、その子のペースを大切に、丁寧に、わかりやすく教えることを心がける。
ーー「もじもじ」は、習字を通して一人ひとりが自信を持ち輝ける教室を目指しています。
お習字のこと、お子さんのこと、どうぞお気軽にご相談ください!