上尾の習字教室もじもじの6月レッスン紹介:硬筆展と毛筆の練習風景

こんにちは。上尾市の習字教室✏️もじもじのかどいです。

6月が近づいてきました。
もじもじの教室では、毎年この時期になると「硬筆展覧会」の清書に向けて、子どもたちが集中して取り組む姿が見られます。教室全体がいつもより少し静かで、でもどこか熱気のある、そんな6月の雰囲気——。

この記事では、毎年6月の教室の流れを、前半・後半に分けてご紹介します。
硬筆展に向けた取り組みと、後半から再開する通常のレッスン、それぞれの様子を通して、子どもたちの成長の一場面を感じていただけたらうれしいです。


1. 前半(1・2週目):硬筆展の仕上げに向けて

6月前半のもじもじ教室は、埼玉県硬筆展覧会の取り組みが中心になります。
5月から引き続き、学年ごとの課題をもとに清書へ向けた練習が続いていきます。

1週目は、仕上げに向けた最終練習。お手本を見ながら、自分の中の「もっとよくできる」を探す時間です。子どもたちは、字の形や大きさ、行の中心がそろっているかなど、細かいところにも目を向けながら書いていきます。
学校で出された宿題を持ってくる子もいて、教室内では同じ課題に黙々と向き合う姿があちこちに見られます。

また、おうちで書いてきた作品を持参してくれる子もいて、その場で添削して、もう一度書き直すというやりとりもあります。この「自分で考えて書いてくる→フィードバックを受ける→もう一度書いてみる」という流れができると、取り組みの手応えや達成感がぐっと増してきます。

2週目はいよいよ清書。
練習の成果を一枚に込める時間です。教室では「これが一番よく書けた!」と自分で納得できる一枚を選んでもらいます。完成度の高さだけでなく、「自分で納得して終わる」という経験を大切にしています。


2. 後半(3・4週目):いつものレッスンへ

硬筆展の清書が終わると、教室はふだんの落ち着いた空気に戻っていきます。
3週目からは、学年ごとの硬筆プリントと、それぞれが選んだ毛筆課題に取り組む、いつものレッスンスタイルです。

硬筆では、それぞれの学年に応じた漢字を練習します。
「とめ」「はね」「はらい」などの基本を丁寧に確認しながら、ゆっくりでも確実に形にしていく時間を重ねています。

毛筆では、自分で選んだ課題に取り組むことで、子どもたちの表情が少しほっとしたように見えることもあります。
硬筆展という“区切り”を経て、改めて「自分のペースで書ける時間」を楽しんでいる様子です。

硬筆展では、同じ課題を何度も繰り返し練習するので、ときには飽きてしまうこともあります。
それでも子どもたちはよくがんばって、じっくりと積み重ねていきます。

そして、その練習の成果は、展覧会が終わったあとにじわじわと現れてきます。
みんな、以前よりもずっと安定したきれいな字を書いているのです。

6月後半の練習は、まさにその成果を感じられる時期。
私も「この子の字、すごく変わったなあ」と思う瞬間があって、今からその様子を見られるのが楽しみです。


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6月は、子どもたちの「今」に寄り添う時間になりそうです

硬筆展の練習と清書を通して、それぞれが真剣に字と向き合う6月前半。
そして後半は、学びのペースを取り戻しながら、落ち着いて取り組む時間が流れていきます。

硬筆展でじっくり積み重ねた経験は、展覧会が終わってからも、確かに子どもたちの中に残っていきます。
「自分の字をもっとよくしたい」と思って練習してきた日々は、静かだけれど確かな力になっていくのだと、毎年感じています。

これからの1ヶ月も、それぞれの「今」を大切にしながら過ごしていきたいと思います。