作品仕上げに「よく書けた!」の気持ちを込めて。新しいハンコを彫りました【上尾 書道教室】

こんにちは!上尾市の書道教室「もじもじ」のかどいです✏️
今日は、教室で作品に押すための新しいハンコを作ったので、そのお話をしますね。

書道の作品って、最後に名前の下に「落款」というハンコを押すことがあるんです。でも、うちの教室では生徒さん一人一人の名前入りハンコは用意できないので、市販のスタンプや私が彫ったハンコを使っています。

今回作ったハンコには、子どもたちが「よく書けた!」って感じられるような思いを込めました。ちょっと工夫をして、作品の仕上げがもっと楽しくなるものにしてみたんです。これから、そのハンコ作りの様子を写真とともにご紹介しますね!

作品仕上げに使うハンコとは?

書道の作品で、名前の下に押されている赤いハンコを見たことがありませんか?
あれは「落款(らっかん)」といって、作品の作者が自分の名前や雅号(がごう:書道での名前)を入れるためのハンコなんです。書道ではこの落款を押すことで、作品が完成したことを示します。

でも、もじもじでは少し違うスタイルでハンコを押しています。生徒さん一人一人の名前のハンコを作るのは難しいので、代わりに「教室のハンコ」や市販されているスタンプを使っています。作品が仕上がったときに、ハンコを押すとなんだか特別感が出て、子どもたちも達成感を感じられるみたいです♪

今回の新しいハンコは、もっとその仕上げが楽しくなるようなものを目指しました!

子どもたちの声をを新しいハンコに

今回のハンコは、「よく書けた!」という仕上げた時の子どもたちの声をそのまま表現してみました。

これまでは、市販のスタンプを使って作品を仕上げていましたが、教室オリジナルの子どもの思いを表現したハンコがあったらもっと楽しいかなと思ったんです。それで、筆の絵を入れたデザインで作ってみました。

このハンコのように、子どもたちが自分の作品に対して「書けた!」と自信を持ってくれるといいなと思っています。

ハンコができるまで

では、ここからは新しいハンコができるまでの様子をお見せしますね!

まずは石の素材選びからスタート。選んだ石を耐水ペーパーでやすりにかけ、整えます。トレーシングペーパーにデザインを描きます。

次は考えたデザインを石に転写します。石の表面にインクを塗り、その上からトレーシングペーパーをのせ、強く擦ります。


油性マジックで転写したデザインをなぞり、彫っていきます。彫る作業は細かくて集中力が必要ですが、少しずつ形が見えてくると楽しいんです。

石の左側面に筆の絵を彫って完成です。左側面に印を入れるのは、ハンコを押すときに上下逆さまにならないように。左側の見える位置に印がくるようにして押印します。細かい作業ですが、完成までワクワクしながら進めました!(柔らかい石なので、彫っている最中に「書」の下が欠けてしまいました😅)

新しいハンコを見せてクイズタイム!

新しいハンコが完成したので、生徒たちにさっそく見せてみました!

ただ、ハンコって押してみると鏡文字になるんですよね。そこで、教室が始まったときにちょっとしたクイズを出してみました。「さて、このハンコには何て書いてあるでしょう?」と問いかけると、生徒たちは「うーん、なんだろう?」と真剣に考え始めました。

実際に押してみないとわからないことに気づいた子もいれば、ヒントを頼りに正解を当てた子もいて、教室はちょっとしたクイズ大会みたいな雰囲気に♪ みんな楽しんでくれたようで、「またこういうクイズやって!」なんて声も聞こえてきました。

次は作品の仕上げにこのハンコを押して、もっと楽しく作品作りを進めていけたらいいなと思っています!