「習字って何歳から始めればいいの?」もじもじが見てきた“始めどき”のサイン

こんにちは。上尾市のお習字教室✏︎もじもじのかどいです。

毎年、夏の終わりから秋にかけて「習い事を始めるなら今かな?」というご相談をいただくことが増えてきます。特に年長さんや小学1年生の保護者の方からは、「そろそろ書道も…と思うけれど、まだ早いですか?」「うちの子、落ち着きがないので無理かも…」という声が多く寄せられます。

私自身、小学生の子どもを育ててきた経験と、地域の子どもたちと日々接する中で、「書道を始める時期」に正解はないと感じています。でも、向いている時期やタイミングは、やっぱりそれぞれの子の中にちゃんとあるんですよね。

今日は、「いつから書道を始めるのがいいのか?」という素朴な疑問に、もじもじ教室ならではの視点でお応えしてみたいと思います。保護者の方が迷ったとき、何を手がかりにすればよいのか、一緒に考えてみましょう。

「何年生から」が正解というわけじゃない

「書道は小学校3年生から」——昔からよく耳にするフレーズですが、今の子どもたちにとっては、あてはまらないことも多いと感じています。

もじもじでは、年長さんや1年生から始める子もいれば、4年生や5年生になってから自分の意志で「習いたい」と来てくれる子もいます。大切なのは「何年生か」よりも、「その子がどんな気持ちで書に向かえるか」なんです。

その子の「書きたい気持ち」が合図

年長さんの中には、ひらがなを書けるようになったことがうれしくて、もっときれいに書きたい!と自分から話してくれる子もいます。筆を持つと、背筋がピンと伸びて、集中する様子に思わずこちらが感動してしまうことも。

一方で、小学生になってからでも、「字を書くのが苦手だったけど、ちょっとかっこよく書けた!」という成功体験から、ぐんぐん意欲が伸びる子もいます。

「うちの子にはまだ早い?」そんなときは…

どの子にも共通しているのは、「自分の字」に関心が芽生え始めたときが“始めどき”ということ。親が「そろそろ…」と思っても、本人にその気がなければ、続けるのが難しいこともあります。

逆に、まだ幼いと思っていた子でも、「筆を使って書いてみたい!」というワクワク感が強ければ、ぐっと伸びるチャンスになります。

まずは「楽しい」から始めましょう

親として、「早すぎないかな?」「集中できるかな?」と心配になる気持ち、よくわかります。でも、教室ではまず“書くって楽しい”を感じてもらうことから始めます。

うまく書くことよりも、丁寧に向き合う時間を大切にしているので、たとえ年齢が小さくても、無理なく参加できるんです。

⁂−−−−⁂−−−−⁂−−−−⁂

「うちの子らしい」始めどき

書道を始める時期に、「ここからが正解」と言えるものはないと思っています。年齢や学年では測れない、それぞれの子どもなりの“始めどき”があるように感じます。

もじもじに来る子どもたちを見ていると、「自分の字に目を向け始めたとき」「筆を使ってみたいと思ったとき」など、小さなサインがきっかけになっていることが多いです。どんな年齢であっても、その気持ちが動き出したタイミングこそが自然な入り口なのだと感じています。

保護者の方の「もう少し待った方がいいかな」「今が合っているのかな」という迷いも、とてもよくわかります。私も親として、同じように感じたことが何度もありました。

だからこそ、「何歳から」という決めごとよりも、その子自身の様子や気持ちに目を向けてあげられる時間が、いちばんの準備なのかもしれません。もじもじは、そんな気持ちを持つご家庭と、一緒に子どもたちの“書く時間”を見守っていきたいと思っています。